こんにちは!
働き者のランプのセイです。
3月と言えばひな祭り。
スーパーの店内放送などでひな祭りの歌を耳にする機会が増えますよね。
しかしこのひな祭りの歌、ちょっと暗いというか…怖いと感じたことはありませんか?
「なんでこんな暗い歌なの?鯉のぼりの歌は楽しいじゃん」
と妻に聞いてみたところ(←無茶振り)、
「えー…分かんないけど、あの歌って歌詞間違ってなかった?ホントは悲しい歌だった気がする!」
という話が出てきました…!
「怖っ」って思っただけなのに、気になる点が次から次に…!
仕方ないので調べてみました(笑)
というわけで、この記事では
- ひな祭りの歌が暗くて怖い理由を知りたい!
- 歌に込められた悲しい意味を知りたい!
- 歌詞に間違いがあると聞いたけど、どこの事なのか知りたい!
そんな願いを叶えます!
Contents
ひな祭りの歌は暗い?怖いという声も多数!
「ひな祭りの歌が怖いの、自分だけか…?」
と思ってtwitterを見てみると!
ひな祭りって
歌といい、人形といい
結構怖いよね…?
かわいいのって、ひなあられと、金平糖くらいだよね…?— あんでぃ (@andytsukasa) March 2, 2017
なんかひな祭りって女子の成長を願う晴れやかな日なのに歌めっちゃ怖いよね
— ハルマキ (@__awfulwaffle) March 3, 2017
スーパー行ったらすごい暗い曲が流れていてよく聞いたらひな祭りの歌だった。なんで昔の人はあんな暗い曲をひな祭りの歌にしたのだろうか。
— 猪股ヨウスケ (@inomattt) February 5, 2017
良かった!
自分だけじゃありませんでした!
皆怖いと感じていたんですね~。
冒頭の無茶振りの続きですが、妻いわく
- 提灯(ちょうちん)に怪談のイメージがあるから
- 「お花をあげましょ」がお墓参りを想像するから
などの仮説が出てきました。
私はなんとな~く、
「嫌々お嫁に行く(or出す)悲しい気持ちを歌った歌なのかなぁ。雛人形って結婚式みたいだし」
という予想をしつつ、色々と調べてみました。
その結果は次の章から!
暗い理由と歌詞に込められた悲しい意味
ひな祭りの歌のタイトルは正式には「うれしいひなまつり」。
調べてみると、暗いと感じる原因は音程と歌詞それぞれに原因がある事が分かりました!
暗いと感じる理由は音程にあり!
うれしいひなまつりが暗い理由を調べてみると、その原因は音程にあることが分かりました。
楽曲ではどの音が使われているかによって長調と短調に分類され、基本的には
- 長調=ポジティブなイメージの曲
- 短調=ネガティブなイメージの曲
となります。
うれしいひなまつりは短調の曲なのでネガティブなイメージだったのですね!
ちなみに子供の日のこいのぼりの歌は長調に属します。
ひなまつりの歌が暗く、こいのぼりの歌が明るいのはこういう理由があったんですね~。
納得しました!
しかし、そうなると次の疑問が…。
何故うれしいひなまつりを短調の曲にしたのでしょう?
娘の成長や幸せを祝う桃の節供…普通に考えたら明るい曲にしますよね。
短調にした理由は歌詞の中に隠されていました。
歌詞に込められた悲しい意味
うれしいひなまつりの作曲者はサトウハチローという方です。
彼には慕っていた実の姉がいたのですが、結核により18歳という若さでこの世を去ってしまいました。
しかも嫁ぎ先が決まった矢先…というタイミングだったので余計に悔やまれますね。
一般的によく耳にするのは1番ですが、2番では歌の歌詞の中に
「官女の白い顔はお嫁にいった姉様に似ている」
というくだりがあります。
つまり、サトウハチローさんは「うれしいひなまつり」を作曲する時に亡くなったお姉さんを思い出していた事が分かりますね。
姉を失った悲しい気持ちから短調の曲になったのだと考えられます。
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驚愕の事実!ひな祭りの歌詞は間違っていた!?
冒頭でお話した、妻の言う歌詞の間違い。
「あちこちで歌われていくうちに伝言ゲームのように間違って伝わったのかな」
と思っていました。
しかし、調べてみるとなんと元々の歌詞が間違いだらけだったのです!
歌詞の中で間違っている部分を紹介します!
お内裏様とおひな様の意味
2番の歌詞の中で
「お内裏様とお雛様が二人並んですまし顔をしている」
という部分があります。
普通に考えると
「男雛と女雛が二人並んで」
と解釈しますよね。
ところが、
お内裏様とお雛様の言葉の意味を調べてみると、
- お内裏様…男雛と女雛の2人
- お雛様…男雛と女雛の2人、または雛人形全て
でした。
つまり、本来なら
「お内裏様が二人並んですまし顔」
「お雛様が二人並んですまし顔」
のどちらかで良いのです。
歌詞の中の使い方は間違っている事になります。
右大臣と左大臣が逆
3番の歌詞では
「右大臣の顔が赤いがお酒を飲んだのか」
という部分があります。
ですが実際には顔が赤いのは左大臣であって、右大臣の顔は白いんですね。
お内裏様から見て右大臣は右へ、左大臣は左へ配置されます。
私達から見た右・左とは逆なので、作者のサトウハチローさんが間違えてしまったのでしょう。
そもそも大臣ではない
右大臣・左大臣の話をしましたが、そもそも大臣ではないという見方が強いです。
というのは、彼らが着ているのは緋袍(あけごろも)という服。
これは律令制の中で五位の官人が着た服だとされています。
しかし右大臣・左大臣は三位以上なので、この服を着ているのはおかしいということになるんですね。
そもそも、大臣は政治家的な役職なので武芸や警備担当として置かれているのが変です。
警備や守護という仕事でしたら近衛府の人間と見るのが妥当でしょう。
まとめ
ひなまつりの歌が暗い&怖い理由は?
ということで、歌詞の悲しい意味や間違いを紹介しました。
ひな祭りの歌が暗くて怖いのは「短調」に分類される曲だからなのですね。
短調にした理由は、作者のサトウハチローさんが亡くなったお姉さんを想って書いたから、という見方が強いです。
また、歌詞の中には
- 「お内裏様」「お雛様」の言葉の意味
- 右大臣と左大臣が逆
- 4段目に置かれている随身は大臣ではない
という間違いがありました。
発表後に指摘を受けて恥ずかしい思いをしたのか、サトウハチローさんは自分で作っておきながらこの曲が嫌いだったという話もあります。
今みたいにネットで調べてすぐ分かるという時代でもありませんでしたし、ちょっと気の毒ですね。
それでは、そろそろランプに戻ります。
最後までお読み頂き、ありがとうございました!